映像コラム

2016.09.18

映画「怒り」

昨日公開の映画「怒り」を観てきました。

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吉田修一原作、李相日監督のこの映画、千葉編、東京編という3つの物語が、パラレルに進行していく構成です。こういう場合、一つの物語をある程度の時間しっかりと見せ、そしてはっきりとシーンチェンジという見せ方で次の物語に移っていくのが一般的なのですが、この映画は、かなり短い尺で物語がチェンジしていき、そしてシーンのつなぎが音先行(次のシーンの音が先行して前のシーンに被ってくる技法)あるいは前のシーンの最後のカットと、次のシーンのファーストカットが、通常のカット割りのようにつなげるような手法がかなり見受けられました。

 それぞれの物語を渾然一体とする意図が明らかであり、その目的としては、見事な編集テクニックだと思います。

それにしても2時間強の映画でずっとそれをやっているわけですから、悩んだ部分も多く、根気のいる作業だったと類推します。

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